1万1000人で前年比減/12年度博物館入館者数
企画、特別展回数が要因
宮古島市総合博物館(下里典子館長)はこのほど、2012年度の入館者数をまとめた。1年間の累計は1万1069人(前年度比2403人減)で、月別の平均入館者数は922人となった。同館は13年度も企画展、特別展示を充実させて文化振興を図る方針。
入館者が前年度より減少した要因は企画展、特別展示の開催回数が挙げられる。前年度は企画展4回、特別展示は3回開かれたが、12年度は企画展3回、特別展示は2回だった。
同館によると、企画展等を除く入館者数は市民、観光客とも横ばいだった。
入館者数を月別にみると、最も多かったのは今年の2月で1251人。次いで3月の1233人。8月も1226人と多かった。特徴としては、修学旅行で宮古島を訪れる高校生の入館が増えているという。
下里館長は「今後も宮古島の自然、文化、歴史について情報を提供し、宮古島市の文化振興につなげていきたい」と話した。その上で「13年度も企画展や特別展示を充実させたい」と話し、多くの市民に来場を呼び掛けた。
13年度の企画展は▽宮古の鳥(4~5月)▽宮古の織物(7~9月)▽宮古人のルーツを探る(2~3月)-を予定している。特別展示は、県平和祈念資料館の資料を展示する「戦争と子どもたち」、宮古出身の作曲家・金井喜久子展などを行う。
下里館長は「宮古にしかない歴史と文化がある。企画展、特別展示を充実させて、市民、特に多くの子どもたちに歴史と文化を伝えたい」と話した。