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産業・経済
2013年4月6日(土)9:00

過去最高の41万人達成/入域観光客数

経済効果は214億円/50万人達成のステップに


会見で入域観光客数40万人突破を報告する(右から)下地市長、豊見山会長、下地信男観光商工局長=5日、市長室

会見で入域観光客数40万人突破を報告する(右から)下地市長、豊見山会長、下地信男観光商工局長=5日、市長室

 市観光商工局のまとめによると、宮古島市の2012年度入域観光客数は40万人を超え、過去最高となる41万3654人を記録した。下地敏彦市長と宮古島観光協会の豊見山健児会長らは5日、会見を開き、40万人突破を報告するとともに、入域客による個人消費額は214億円に上るとの試算を公表。下地市長は「41万人を一つのステップとして、市観光振興基本計画で定めた50万人達成へ努力したい」との考えを示すとともに、市民へ協力を要請した。


 12年度の入域客数を月別で見ると、最多は7月の4万3489人。次いで9月の4万3077人、3月の4万2785人、10月の4万1755人。最も少なかったのは4月の2万3291人で、次いで5月の2万5739人。6月、11月も2万人台にとどまった。

 40万人突破の要因として下地市長は、東日本大震災で冷え込んだ日本経済が回復基調にあること、県民体育大会や音楽イベント「アイル・オブ・MTV」、全日本弦楽指導者協会全国大会の宮古島開催、スカイマーク参入に伴う那覇-宮古線航空運賃の低価格化、宮古島を舞台としたテレビドラマの放映、観光協会による首都圏での観光キャラバンの成果などを上げた。

 経済効果として、観光協会が04年に推計した国内観光客1人当たりの平均消費額5万1842円を当てはめると、12年度の入域観光客総消費額は214億4465万円となる試算を紹介し、市の経済活性化に大きく貢献したとの考えを示す下地市長。「観光振興基本計画では2019年度までの観光客数目標を50万人と定めている。41万人を一つのステップとして50万人達成へ努力をしたい」とした上で「目標達成には市民も一緒になり、島を挙げて誘客活動を行うことが必要」と市民にも協力を求めた。

 豊見山会長は、40万人突破の要因の一つとして民泊を活用した修学旅行を挙げ、修学旅行客は卒業後にリピーターになってもらえる可能性があるとして、今後も力を入れていく考えを述べるとともに、海外からの誘客にも意欲を示した。

 入域観光客数は11年度まで市内主要ホテルの稼働率などを基に算出していたが、12年度からは航空乗客に占める県外在住者の割合を示す「混在率」を適用。算出方法が異なるため比較はできないが、11年度の入域観光客数は33万2473人、10年度は40万4144人だった。


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