新あたらす市場オープン
地産地消の拠点期待/大勢の買い物客でにぎわう
JAおきなわ(砂川博紀理事長)のファーマーズマーケット新「あたらす市場」が5日、JA宮古地区本部前でオープンし、大勢の買い物客でにぎわった。売場面積は、旧施設の1・5倍の492平方㍍。陳列スペースを広げ、品ぞろえを豊富に地産地消の拠点機能を充実させた。
オープニングセレモニーでは、福寿保育園の園児たちがかわいらしく踊りを披露。砂川理事長らが紅白テープにはさみを入れ、オープンを告げた。
客らは午前時のオープンと同時に、店内にどっと入った。商品台には「朝取り新鮮な野菜」や、加工品、総菜などがずらりと並んだ。どの品も安いとあって、飛ぶように売れた。
商品を納品する会員は、約700人。商品の「安全、安心」を確保するため「顔の見える販売方法」を採用し、バーコードに生産者名を表示した。
主婦の平良真理さんは、ピーマンやニンジン、タマネギ、キャベツ、トウガンなどを買い物かごいっぱいに買った。「あたらす市場の商品は、新鮮で安い。子どもが多いので助かる」と安い買い物に満足そうだった。
営業用に野菜を大量に買い込んだ青柳亮一さんは「種類が多く、安い。仕入れは、ここ1カ所でだいたいは済む」と述べ、同所が卸市場的な機能を持つことを示した。
かき氷やポップコーンを無料で提供するコーナーは、長蛇の列。JA女性部の漬け物などの即売品も好評だった。民謡ライブなどの余興も盛り上がった。
旧市場の建て替えは、建物が旧農民研修センターを改装した多目的ホールの設計で店舗に合わず、老朽化も著しいなどの課題があるため、これを改善し快適な買い物空間を提供する目的で行った。
商品を納品する会員や利用者が年々増えて、陳列場所の確保に苦慮している状況にも対処した。構造は、高齢者に優しい段差のないバリアフリーにした。
総事業費は2億1090万円。国庫補助が1億3390万円、自己負担金が7699万円。総面積は、862平方㍍と広い。