野菜・果樹販売7億5000万円/JA12年度実績
ゴーヤー過去最高更新/天候に恵まれ豊作
JAおきなわ宮古地区営農振興センター農産部が2012年度に取り扱った島外出荷野菜・果樹の販売額は、前期と比べ6149万円(9%)増の7億5194万円となった。品目別には、ゴーヤーが2億9397万円(同比11%増)と、過去最高だった前期実績を更新した。12年度は全般的に前期と比べやや安値となったが、天候に恵まれて収量が増え販売額を押し上げた。
今期は、県の農林水産物流通条件不利性解消事業による輸送費補助が明るい材料となった。補助金は航空機がキロ当たり115円以下、船舶が35円以下。補助金は、3月末までの出荷実績に基づいて交付される。
ゴーヤーの出荷量は、720㌧と前期より、166㌧(30%)増えた。日照不足が影響した前期と比べ、今年は1~3月にかけて晴れ間が多く、生育を促進した。
品質は栽培技術が向上し、秀品率は約8割と高かった。ゴーヤーは健康ブームに乗って年々消費が伸び、関東首都圏では主要野菜に成長した。
宮古産トウガンの出荷量は県全体の8割を占め、国内でも有数な産地。安定出荷と高い品質が評価を受け、価格は安定している。3月のキロ単価は215円と高かった。
出荷量は969㌧で、前期の787㌧より182㌧(23%)増えた。販売額は1億8682万円(同比2618万円、16%増)となった。
カボチャは、1億1741万円(同比8%減)と不調だった。宮古産完熟カボチャは、品質の評価が高く、今後の生産拡大が期待されている。
マンゴーは昨年春の日照不足に伴い大不作となり、出荷量9・9㌧、販売額は1629万円と低調だった。
宮古島市のゴーヤー、トウガン、カボチャ、マンゴーの4品目については県が、ブランド化を視野に拠点産地品目に認定している。JAはブランド化に向けて、生産者と一体になり「定時、定量、高品質」の生産出荷体制構築に努力。市場の信頼に応えるため共同選別を行い品質・規格の統一を図っている。