製糖操業を終了/宮糖伊良部工場
キビ原料 前期比1.4倍の5万2000㌧
宮古製糖伊良部工場の2012-13年産サトウキビの製糖操業が6日、終了した。原料搬入量は5万2022㌧と、台風の影響で大不作となった前期の3万6074㌧と比べて1万5948㌧(44%)増えた。今期は品質が良く、平均糖度は15・25度と基準(13・2~14・4度)を大幅に上回った。トン当たり農家手取額は、基準額の2万1164円より1595円高い2万2759円。農家総手取額は、11億8396万円となった。
高品質の要因には、糖度の高い農林15号(15・5度)の品種構成比が51%を占めたことを挙げた。
平均反収(10㌃当たり収量)は6・3㌧と、平年の7㌧を下回った。中心品種の農林15号は高糖度の一方で、他品種と比べ茎が細くて短いなど生育が良くなかった。宮国博文農務課長は、15号は導入から長年経過したために、品種劣化が
進んでいると指摘。15号の新品種への切り替えを今後の課題に挙げた。品種構成比は15号に次いで、27号の20%が2番目に多かった。
今期は天気に恵まれ、ハーベスターが好調に稼働した。同機で収穫した原料の割合は、17%と前期の15%より、2ポイント増えた。機械収穫の割合は、今後も高齢化に伴い伸びていくとみられている。
糖度区分別の構成比は13・1度以下が7・5%、基準糖度帯(13・2~14・4度)が21・1%、14・5度以上が71・5%。92・6%の原料が基準以上となった。
糖度の最高は19・6度、最低は9・0度を記録した。