電子カルテ導入で研修/宮古病院
新病院移転向け/27日に初の全体リハーサル
6月の開院に向け準備を進めている県立宮古病院(安谷屋正明院長)では新病院で導入される電子カルテの研修が3月4日からスタートしている。研修では医師、看護師、技師、事務員などが電子カルテを納入したメーカーのインストラクターから操作方法などについての指導を受けている。今月27日には新病院で初の電子カルテの使用を含めた診療体制を確認する全体リハーサルも実施する。
安谷屋院長は「以前から勤務している人は3月までに研修は終わっており、現在は4月に転勤してきた職員を対象に研修を実施している。新病院にはベッドもCT、コンピューターなどもすでに設置されているので全体リハーサルで最終確認を行いスムーズな移転を行っていきたい」と述べた。
同研修は、月曜から金曜日のほか、土曜日には自由研修を実施しており、今月19日まで行われる。
全体リハーサルは27日に1回目が行われ、5月11日に2回目が実施され、6月の開院に備えるとしている。
リハーサルでは電子カルテのテストと模擬患者が外来受診したときの対応などについて診療体制全体のトレーニングを行うとしている。
電子カルテ これまで医師が診療の経過を記入していた紙のカルテを電子的なシステムに置き換えてパソコンに医療情報を書き込んでいくシステム。電子情報として一括してカルテを編集・管理し、データベースに記録する。
メリットとしては、診察が終わって医師がカルテを書き終わった段階で瞬時に処方せんや会計明細が発行されるなど、院内の事務手続きが簡略化されるほか、診察後の待ち時間も短縮さる。
また、電子カルテでは膨大なデータがハードディスクなどの記憶媒体に記録されることから、何年間通院しても最初からのカルテがすぐに取り出すことができる。