宮古島上映へ協力を/映画「よみがえりのレシピ」
岡田制作委会長が市長に要請
山形県の在来作物とその種を受け継ぎ守る人々を描いたドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」の製作委員会で会長を務める岡田まさえさんが8日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、宮古島での同映画上映計画などを説明。市に協力を要請した。
同映画は、品種改良などにより姿を消しつつある在来作物にこだわる山形出身の有名シェフと、在来作物の研究や保存活動に取り組む大学准教授、手間暇を惜しまず在来作物を守り続ける農家らにスポットを当てたストーリー。監督は山形出身の渡辺智史氏。2011年作成で、同年の山形国際ドキュメンタリー映画祭や12年の香港国際映画祭などに正式出品されたほか、山形県内や関東、関西、九州などで上映されてきた。
宮古島出身の岡田会長は現在、山形の病院で管理栄養士として勤務する傍ら、山形食育ネットワーク代表などを務め、県内で食育活動に取り組んでいる。
市長室を訪れた岡田会長は、自身が食育活動に取り組んでいることから、食をテーマとした同映画の製作委員会長に就任したこと、沖縄での封切りは宮古島で行いたいとの思いがあること、今後は上映実行委員会を宮古島に設置し、上映に向けた準備を行うことなどを説明。市に対しては、宮古島での上映に際し、後援または協力団体の一つとなることを要請した。
要請を受けた下地市長は「市や教育委員会と実行委員会を作って話を進めても良いと思う」と述べ、上映に向け協力する意向を示した。