三つどもえの可能性/多良間村長選
6月11日告示まで2カ月
【多良間】任期満了に伴う多良間村長選挙は6月11日の告示まで、あと2カ月となった。投開票は、同16日に行われる。今回の選挙には、現職下地昌明氏(61)と、新人で前副村長の伊良皆光夫氏(57)が立候補を表明。元村長兼浜朝徳氏陣営でも擁立の動きを見せており、三つどもえの可能性がある。
今回の選挙では下地村政の継続か、他候補の村政奪還なるかが最大の争点になる。政策面は地域活性化や若者の定住促進、高齢者福祉などが課題となりそうだ。
伊良皆陣営は、今年1月に後援会を結成した。会長に仲本春一氏、副会長に下地昌義氏と諸見里朝仁氏を起用する布陣を敷いた。
下地陣営は、まだ後援会を発足させていない。本格的な選挙活動は、キビ収穫後になるとしている。
兼浜陣営の幹部は「候補者人選は、サトウキビ収穫後に行う」と話した。
下地村長は昨年の10月定例会で、出馬の意志を明らかにした。下地村長は、その後10月30日に、伊良皆副村長(当時)を解任。伊良皆氏はこれを受けて、対決姿勢を明確にした。
村長選の前哨戦となる議員選挙(定数7)は、5月19日に投開票される。同選挙では、村長選のどの陣営が過半数の4議席以上を獲得するかが焦点となる。現時点では現職5人、新人5人の計10人が、立候補を予定している。
多良間村の選挙では、党派の色分けはなく、日ごろの付き合いや地縁血縁が票の獲得に結びつくという。 3月28日現在の有権者数は、917人(男性494人、女性423人)となっている。