仲地さん環境大臣表彰/「みどりの日」保全活動で
環境省が自然環境の保全、創造、ふれあいに関して顕著な功績があった個人・団体の功績をたたえる2012年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰の保全活動部門で、宮古野鳥の会の仲地邦博会長(57)=平良字東仲宗根=が選ばれた。11日、同省が発表した。宮古の個人・団体が表彰されるのは今回が初めて。23日午後2時から東京都の新宿御苑「インフォメーションセンター」で表彰式が行われる。
仲地さんは「私個人が表彰されるものではなく、宮古野鳥の会の会員全員が表彰されるもの。私が代表で表彰されるだけ」と語った。表彰式には参加する予定。
表彰される対象分野は▽保全活動▽いきもの環境づくり・みどり▽自然ふれあい▽調査・学術研究▽国際貢献-の5部門。 このうち、保全活動部門では、貴重な自然や身近な自然などの保全のため特色ある活動を推進した個人・団体が表彰される。
自然環境の保全について国民の認識を深めるのが目的で、1991(平成11)年度から実施され、今年度で10年目。県内では前年度までに九つの個人・団体が受賞している。
仲地さんは、これまでに▽サシバ飛来数調査を継続し、サシバの保護を図る▽県鳥獣保護員として、鳥獣保護区のパトロールと野鳥観察のマナーなどを教える▽下地の与那覇湾と池間湿原をラムサール条約の登録湿地にするためにデータを集めて関係機関に協力-の活動を13年4カ月にわたり展開した。
活動期間中の大きな功績は▽池間湿原が2011年11月に国指定鳥獣保護区となる▽与那覇湾が2012年7月にラムサール条約登録湿地となる-が挙げられている。