山本さんの支援に感謝/宮古市立田老第一小
被災地からメッセージ届く
東日本大震災被災地に激励の絵手紙などを送る活動を行っている岩手県盛岡市出身で宮古島在住の山本良子さんの元にこのほど、岩手県宮古市立田老第一小学校(市村章校長)から、被災後の歩みや子どもたちの元気な様子を伝えるメッセージリーフレットが届いた。山本さんは「宮古島の気持ちが力になっていればうれしい」と語った。
山本さんは大震災発生後、新聞やテレビを通じて宮古島市民に被災地への絵手紙を募集し、母親の故郷である宮古市に送ったほか、2011年6月には宮古特別支援学校の児童生徒や砂川中学校、西辺中学校、上野中学校の生徒たちが製作した激励の絵手紙や新聞、市民から寄せられた絵手紙約300枚などを田老第一小学校と同第一中学校に届けた。
そんな山本さんの元に、「支援いただいている皆様」宛として同小学校から、震災後に学校の歩みや街の様子、復興への思いや支援への感謝の言葉と児童の写真が掲載されたメッセージリーフレットが届いた。写真に写る児童たちは「希望」、「復興」、「未来」、「元気です」、「ありがとう」、「絆」などのメッセージを手に笑顔を見せている。
山本さんは「笑顔とメッセージを発信することで、応援してくれている人たちに恩返しをしようとしてくれているのだと思う」とした上で「ただ、復興状況は進んでいないところもある。笑顔で自分たちを励ましている部分もあるのではと思うと複雑な思いもあるが、2年という時間が経過して、こういうメッセージを発信できるまでになったのだと思う。宮古島の人たちの気持ちが届いて、力になってくれていればうれしい」と語った。