平良港に取締船を配備
日台漁業協定締結で水産庁
日台漁業協定締結を受け、水産庁資源管理部の須藤徳之部長ら関係者が13日、市平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、下地市長が平良港に水産庁の漁業取締船が常駐するバースを割り当てたことに対し謝意を述べた。先島では初の常駐配備になる。
現在、尖閣諸島周辺の警備のため海上保安庁が重点配備を行っている。このため常駐するバースの手当が困難な中、下地市長の判断で速やかに割り当てたことに対し、須藤部長は「沖縄本島からでは同周辺海域までの移動に時間を要する。日台漁業協定が締結された。違法船は徹底的に取り締まらなければならない。平良港に常駐できることで迅速に対応できる。大変ありがたい」と深謝した。
下地市長は「最初にトラブルがないようにすることが重要。しっかりと取締りをお願いしたい」と話した。
これまで沖縄には九州にいる12隻の取締船のうち4隻が配備されてきたが、今年からは東京からの1隻を含め6隻が沖縄に固定配備される。
表敬には須藤部長のほか、内閣府沖縄総合事務局農林水産部林務水産課の島尻常次上席漁業監督指導官と取締船「いせはま」の佐藤幸悦船長らが同席した。