歌や踊りで心一つに/沖縄宮古郷友連合会
【那覇支社】毎年恒例の沖縄宮古郷友連合会(古波蔵和夫会長)主催の「第26回芸能まつり」が14日、那覇市民会館大ホールで開催された。四半世紀の節目を超えた芸能まつりには出演者約400人の郷友と、約1000人の観客計1400人が会場を埋め尽くした。最近は宮古郷友だけでなく宮古の芸能を愛好する沖縄本島、本土出身者の観客数も増加。連合会傘下の各学区郷友会組織が日々練習した歌、三線、舞踊などを舞台いっぱいに繰り広げた。
舞台は沖縄宮古民謡協会(天久勝義会長)の奏でる「とうがにあやぐ」「大世栄」の宮古古典芸能で幕を開けた。歌、三線にのせて上里隆子さん、砂川妙子さん、奥原美和子さんら喜屋武加代子舞踊研究所のメンバーが華やかな幕開けの舞いを披露した。
全演目の中には琉舞、日舞をはじめジャズダンスやコーラス、大正琴演奏などが含まれたほか、在沖久松郷友会から招かれた天久宏さんが「野崎フツでよもやまぱなす」と題してユニークな漫談を披露した。
また、「春夏秋冬(多良間ふつギター弾き語り)」と題して在沖多良間郷友会の豊里美令さんが、吉田拓郎の楽曲を多良間方言で歌い上げ、会場から大きな拍手を送られた。
主催者を代表して古波蔵会長は「今回の芸能まつりでは新たに立ち上げた郷友連合会女性文化部の皆さんが華麗な演舞で楽しませるなどバラエティー豊かな内容となっている。故郷宮古の与那覇湾が昨年、ラムサール条約に登録認定されるなどのうれしいニュースがあったが、郷友連合としても年々発展していく故郷の将来を展望しながら各学区郷友会と連携し活動を充実ささせていきたい」と決意を込めた。舞台のフィナーレには、在沖上野郷友会メンバーによる「宮国クイチャー」が舞台狭しと披露され、華々しく催された芸能まつりの幕を引いた。