宮古特支が県高体連に加盟
平良校長「生徒たちの自信に」
県高等学校体育連盟は17日、那覇市内のホテルで評議員会を開き、議案として提案された宮古特別支援学校(平良智枝子校長)の同連盟への加入を認めた。宮古地区高体連(会長・宮里幸利宮工校長)は近日中に理事会を開き、特別支援学校の加盟を承認する方針。5月の宮古地区夏季総合体育大会と県高校総体から出場が可能となる。
宮古特別支援学校は、これまで宮古地区高体連の大会にオブザーバーとして参加。昨年行われた第67回宮古地区高校秋季陸上競技大会では男子4人、女子1人が参加し、800㍍に出場した高等部1年の西村亜依里さんが2分51秒8で3位となった。
また、宮古地区新人駅伝競走大会では男子6人、女子3人が出場し、男子部活動の部では19チーム中14位、女子は実力者がそろう1区で区間2位を獲得した。県特別支援学校駅伝競走大会でも初優勝し、同じ高校生として対等に競い合えることをアピールした。
宮古特別支援学校では連盟への加入目的を①同世代の高校生が参加する競技大会で力を発揮させることにより人格の形成が培われる②障害のある人もない人も、相互に尊重し共生する社会づくりに資する③同世代同士で同じ土俵で競い合うことができ、教育の機会均等が確保できる―としている。
平良校長は「今回の加盟は特別支援の生徒たちにとって自信と誇りにつながる。また、他の高校生にも良い影響を与える」と期待。「宮古地区高体連の大会にオブザーバーとして参加し、そこで実績をつくらせてもらった」と述べ、同高体連の取り組みにも感謝した。
県高体連は宮古特別支援学校の加盟で計73校となった。県内には特別支援学校は16校あるが、これまでに県高体連に加盟しているのは沖縄高等特別支援学校(うるま市)や沖縄盲学校(南風原町)など4校だった。