中学校先行で実施へ/学校規模適正化
来年度は来間を下地に統合/市教委が新基本方針決定
市教育委員会(宮国博委員長)の2013年度第1回定例会が23日、市役所城辺庁舎で行われた。2011年8月に決定した「宮古島市立学校規模適正化基本方針」の一部を見直した方針案について最終の協議を行い、同委員会としての基本方針をあらためて決定した。決定した基本方針では中学校を先行して実施して来年度までに来間と下地を統合。また、小学校で唯一宮原が15年度までに鏡原に統合されることなどが示された。
従来方針を一部見直して決定された今回の新たな基本方針では「複式学級の解消は喫緊の課題ではあるが中学校の規模適正化を先行させ、一部小学校については早期の解消を図っていく」とする考え方が示された。
中学校については、来間と下地を14年度までに統合するほか、佐良浜と伊良部を19年度までに、城辺の4校(福嶺、城辺、西城、砂川)を21年度までそれぞれ1校に統合(新設)するとしてる。
小学校は、「来間と下地」を「中学校の結果を見守り統合の時期について速やかに決定する」とし、「佐良浜と伊良部」「城辺の4校(福嶺、城辺、西城、砂川)」についてはそれぞれ「児童数の推移や中学校の結果を見守り、統合の時期ついて速やかに決定する」との文言となった。
小学校の統合の時期については「速やかに決定する」という文言となり、昨年対象学区住民に示された「見直しの素案」段階よりも「統合」について踏み込んだ表現となった。
一方で北部地区の小中学校については、統合に関する課題の整理がつき次第、統合の時期や方法について速やかに決定する」との表現となった。
北部地区について、同委員会では「同地区の小学校、中学校とも同地区内の学校で統合したとしてもまだ複式学級だったり、児童数の推移からも小規模校のままとなる可能性が高い」と説明した上で「同地区の中学校統合については池間、狩俣、西辺の3校の統合、小学校につては池間、狩俣、宮島、西辺の統合とさらに状況次第では小学校は北小、中学校は北中をも含めた統合についても検討していく必要がある」としている。
また、当面の措置として池間小中学校については「幼少中併置校」とすることが示された。
同委員会ではきょう24日に下地敏彦市長に決定した基本方針の内容を報告し、記者会見で今後のスケジュールなどについて発表する。