5月にハブ対策会議/発見・捕獲受け
県衛生研の講習会も予定
宮古福祉保健所、宮古島市と多良間村の連絡協議会が24日、同保健所で行われた。協議会の中で19日に平良港内の「ひらりん公園」で宮古島で初めて発見されたサキシマハブについて今後の対策を協議した。
この発見を受け、緊急対応として宮古病院にハブ抗毒素(血清)を常備した。
同保健所の仲宗根正所長によると今後の対応として、5月に県衛生環境研究所や市、宮古島署などの関係機関で対策会議を開く。ハブに関する相談は福祉保健所が窓口になっているが、今後市民からの相談を市でも受けられるよう、対策会議を通して情報を共有する。
同対策会議では県衛生環境研究所によるハブに関する講習会なども予定している。
また、同協議会で広報啓発、駆除・環境整備、調査研究などの目標を定めた「県ハブ対策事業基本計画」が紹介されたが、今のところ適応しないとしている。
宮古島には生息していないとされていたサキシマハブが19日、平良港内の公園で発見、捕獲された。平良に住む会社員の男性(19)が見つけ、生きたまま捕獲し保健所に届けた。同保健所はヘビを凍死させ県衛生環境研究所衛生科学班に個体を送付し、種の同定を依頼した。
同科学班はヘビの体色、頭部の形状などからサキシマハブと断定した。発見されたサキシマハブは体長44㌢、体重16㌘のオスで、生後半年から1年半の若い個体。胃に内容物はなかった。