初の全体トレーニング/新宮古病院
患者移送の訓練も実施/課題、問題点を抽出
6月の新病院開院に向け準備を進めている県立宮古病院(安谷屋正明院長)の新病院における初の全体トレーニングが27日、実施された。関係者200人以上が参加し、電子カルテ導入に伴う診療体制の確認や実際に患者が来院したことを想定した訓練で問題点、課題点を確認した。今回確認された課題点などについては改善策を講じた上で5月11日に予定されて全体リハーサルで最終的な確認を行うとしている。また、この日の午後からは新病院移転に伴う入院患者移送の訓練も行われた。
午前のトレーニングでは、59人の患者が来院したことを想定して、電子カルテの手順に沿った対応が行われた。
午後は患者移送のトレーニングが行われ、重篤な患者を含む12人の移送を想定して現在の病院から新病院への移送手順を確認した。
安谷屋院長は「患者移送についてはとにかく安全第一でスムーズに新病院に移送したい。また、今回のトレーニングを通して新病院での診療体制についての課題や問題点をしっかり抽出して5月の最終リハーサルで課題を解決し6月の開院を迎えたい」と述べた。
院内は電子カルテ導入に伴い「医療費自動精算機」「再診受付器」などが設置され、同機器の動作チェックなども行われた。
同病院は「電子カルテ導入でスムーズにいけばこれまで受け付けから精算までに要していた時間が大幅に短縮される」と説明した。