県民にとっては「屈辱の日」/4・28を考える集い
復帰運動体験者が講話
「4・28を考える宮古のつどい-『主権回復』っていうけれど」(主催・宮古平和運動連絡協議会)が「屈辱の日」宮古地区大会が行われた28日の午後、市中央公民館で行われた。
日本復帰した1972年当時の沖縄復帰運動などを体験した仲宗根將二さん(78)と友利恵勇さん(79)が当時を振り返りながら、米軍の統治下におかれた沖縄の厳しい実情や復帰運動の中で変化していった沖縄について紹介した。
会場ではなぜ政府は4月28日を「主権回復」した日として今回式典を催すのか、沖縄にとってなぜこの日が「屈辱の日」なのかについての説明も行われた。
1952年の4月28日にサンフランシスコ講和条約が発効されたことで、この日は日本が独立を回復した日となるが、その一方で沖縄は切り離されて27年間も米軍統治下に置かれた。
国として主権を回復した日であると同時に、沖縄にとっては米軍基地問題を背負わされ続けることとなった原点の日でもあり、日本が主権回復するために沖縄を差し出した日でもあることから「屈辱の日」と呼ばれるようになった。
こうした背景を踏まえて、会場に訪れた人たちは復帰運動や米軍統治下時代の沖縄の話に食い入るように聞き入っていた。