10‐11年産は29万8000㌧/キビ生産量調査
4年連続30万㌧台に弾み/反収減、収穫面積でカバー
製糖各工場など関係機関が実施する2010-11年産サトウキビの第1回生産量見込み調査の結果がまとまった。多良間島を含む生産量は29万7980㌧で、前期第1回調査と同水準の生産量を維持した。
前期に比べて反収(10㌃当たりの収量)の減少が見られるが、収穫面積の増加などでカバー。生産量が30 万㌧台に達する可能性は高い。
宮古島市のまとめによると、宮古本島と伊良部島の生産量は27万1880㌧。地区別では▽平良7万3959㌧▽城辺8万314㌧▽下地3万6310㌧▽ 上野2万3030㌧▽伊良部5万8266㌧-。前期調査時と比較すると城辺地区で約4000㌧増、下地と上野でも増加した。
生産量は3地区で増加しているが反収は全体的に減少。前期は5地区平均で7・6㌧の反収を見込んだが今期は7・1㌧となり、各地のほ場で茎数の減少が見られる。要因は昨夏の干ばつ被害で、夏植え時期に降雨が少なく発芽率に影響した。
ただ、収穫面積の増加が全体の生産量を押し上げて反収の減少をカバー。急速に普及しているプリンスベイト剤効果もあり、すべての地区で生産量に大きな落ち込みはない。
多良間島では前期調査時より3300㌧多い2万6100㌧を見込む。収穫面積はやや減少しているが、反収が9・5㌧と多いため増産傾向にある。
宮古地区全体で見ると、第1回調査比較における生産量は74㌧減少(前期は29万8054㌧)しているが、来年の収穫時に30万㌧台に達する可能性は極めて高く、4年連続の豊作は確実な状況。
工場関係者は「茎数の減少はあるが、昨年の干ばつという厳しい気象条件を考えればこの段階で29万㌧の生産量は良い成績。30万㌧台は大丈夫だろう」などと話している。