糸数慶子氏、出馬表明/参院沖縄選挙区
「平和の1議席勝ち取る」
【那覇支社】7月に執行される参院議員選挙で沖縄選挙区(改選1)に立候補を予定する現職で社大党委員長の糸数慶子氏(65)は29日、自治会館で会見し、社大党公認で3選を目指し出馬することを正式表明した。同氏は23日に来島し支持者らが後援会宮古支部(下地学支部長)の結成集会を開いている。前回選挙で糸数氏は無所属野党統一候補として出馬し当選した。今回は社大公認となり、社民、共産、生活の党、県議会会派の県民ネットからの推薦を受け、「ブリッジ共闘」で選挙戦に臨む。
会見で糸数氏は現安倍晋三政権下で行われようとしている憲法改正に言及し、「憲法改悪に連動して、先島への自衛隊の配備計画、米軍と自衛隊の一体化による日米軍事同盟の強化、集団的自衛権の行使など、戦争のできる国へと一歩一歩突き進んでいるように思えてならない」と述べ、「安倍首相の強行な言動は東アジアの平和を脅かしている状況にある」として「平和の1議席を何としても勝ち取りたい」と訴えた。
選挙では米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対、県外・国外移設、オスプレイ配備の撤回、TPP参加反対などを掲げている。このほか、待機児童の解消、性暴力の被害者支援の強化などを訴える。
また、この日は同氏の選挙母体である「ウマンチュと共に沖縄の未来をつくる会」の結成総会があり、照屋寛徳(社民)、赤嶺政賢(共産)、玉城デニー(生活)の各衆院議員と山内徳信参院議員(社民)が共同代表に就任した。
糸数 慶子(いとかず・けいこ) 1947年読谷村生まれ。読谷高卒。92年県議に初当選し3期務める。2004年参院沖縄選挙区で初当選。06年県知事選に出馬したが落選。07年の参院沖縄選挙区で返り咲いた。