キビ年内操業、結論出せず/農業振興会評議員会
低糖度など課題多く
宮古地区農業振興会の評議員会が9日、JA宮古地区機械化営農センターであった。サトウキビ年内操業の実施に向けて意見を交わしたが、課題が多く結論を持ち越した。下地敏彦会長(市長)とも相談した上で、改めて協議する方針。 この日は、過去の意見交換の中で出された期待点や課題点を集約して議論を進めた。
期待点としては、ハーベスター利用率の向上に伴う労働力の軽減や春植え、株出しの拡大で増産につながるとする声が多い。一方で早期収穫による低い糖度、春植え、株出しのオペレーターと機械の不足、工場能力に見合う生産量の問題などの課題も挙げられた。
このような意見を基に評議員会としての方針を協議したが、「本当に農家が早期操業を求めているのかが大切なこと」などとする慎重意見があった。製糖工場は「早期操業なら12月の頭から開始するのが良い。ただ、農家の中には12月末に操業を開始すると考えている人が多い。もう一度アンケートを実施しても良い」と提案した。
結果として結論を先送り。下地会長の考えを交えて協議し、評議員会の方針をまとめることを確認した。
評議員会ではこのほか、宮古地区畜産共進会の開催要領を確認した。開催は10月5日に決定した。