法令に基づいた業務を/長濱副市長
不祥事再発防止で訓示/公金窃取受け各庁舎で
市職員による不祥事再発防止策の一環として、係長、補佐兼係長、課長補佐を対象とした長濱政治副市長による訓示が9日、平良、城辺、下地、上野の市役所各庁舎で行われた。長濱副市長は、法令に基づいた業務遂行の必要性と事業完了までのイメージを持つことの重要性を強調。分からないことがある場合にはすぐに上司へ相談するよう訴えた。きょう10日は上下水道部と伊良部庁舎で行われる。
市の男性職員による公金窃取という不祥事の発生を受け、実施されることとなった今回の副市長訓示は、各課で事業の進ちょくや完了などについて確認作業を行う係長と補佐兼係長、課長補佐の約140人を対象としている。
平良庁舎で行われた訓示で長濱副市長は「社会のすべては契約で成り立っている」との考えを示した上で、「公務員の場合、個人個人ですることすべてが法令に基づいている。根拠を確認して業務に取り組むように」と公務員としての基本を指摘。さらに「仕事を完成させるためにどうすれば良いか、最後の結末までイメージできないと業務は遂行できない。イメージがおろそかになった時に問題が出てくる」とした上で、イメージが持てない場合には先輩や前任者に相談するよう求めた。
何か分からないことが生じた場合に、個人で抱え込んでしまうことが問題発生につながると語る長濱副市長。「分からないことは恥ではない。すぐに上司に相談をして」と訴えるとともに、相談しやすい環境を作るためにも普段から課内でコミュニケーションを深めておくことの必要性を指摘した。「上司に報告せず皆さんが抱え込むと問題が分からない。すぐに相談すれば小さなミスや大きな問題も起こらないと思う」と話した。