「黒糖の日」で消費拡大/宮古農水振興センター
健康食材をPR
県産黒糖の消費拡大と周知啓発を図る「黒糖の日」の10日、JAおきなわファーマーズマーケット「あたらす市場」では「黒糖の日消費拡大キャンペーン」(主催・県宮古農林水産振興センター)が開かれた。キャンペーンでは心愛保育園の園児による黒糖ブロックかち割りなどのイベントが催され、来客者には、かち割り黒糖や黒糖で作った菓子、パンフレットなどが無料配布された。
県含みつ糖協議会は2010年に語呂合わせで5月10日(こくとう)~9月6(くろ)を黒糖消費拡大キャンペーン期間と定め、沖縄ブランドの黒糖を県民や全国に周知し販売を促進するイベントを各所で催している。
キャンペーンで主催者あいさつした宮古農林水産振興センターの前田幹男所長は「現在、県内では多良間をはじめ伊平屋、伊江など八つの島で含みつ糖、黒糖が作られ、離島地域の経済、社会を支える重要な産業となっている。ミネラル、ビタミンが豊富で健康的な食材として注目を集める黒糖を県民一人一人が理解し守り育てよう」と呼び掛けた。
多良間産黒糖を製造する宮古製糖の菅靖治常務は「このイベントを契機に多くの県民に栄養豊富でおいしい多良間産黒糖の良さを広めてもらい消費して頂きたい」とあいさつした。
黒糖のかち割り実演に参加した心愛保育園の宮国蓮海ちゃん(4)は「楽しかった。大きな固まりが小さくなっておいしくなった」。伊東太智君(4)は「家でもよく食べている。きょうは大きなものを食べることができうれしかった」と話した。
黒糖4㌔1箱を買い求めた砂川照子さん(50)=平良西仲宗根=は「黒糖好きなので、茶請けにはいつも食べている。マイルドで柔らかな自然の味が何ともいえない」と話した。
12-13年期の多良間産サトウキビ生産総量は2万1483㌧。これを原料に3068㌧の黒糖が生産された。宮糖の菅常務によれば質、量ともに前年期産を大きく上回り、県内消費はもとより本土市場への販売拡大を目指すという。