河津桜2000本を寄贈/横浜市の藤井さん
環境美化貢献で市が感謝状
宮古島市(下地敏彦市長)は10日、市に河津桜2000本を寄贈した横浜市の藤井正二さんに感謝状を贈呈した。藤井さんは「(感謝状は)大変光栄なこと。この宮古島で、日本で一番早く桜を咲かせたい」と話し、宮古島での河津桜の満開に期待を込めた。
藤井さんは、宮古島市以外の自治体にも河津桜を寄贈しており、その合計本数は2万本を超えている。すべて自己負担の活動で、環境美化に対する貢献は各地で高く評価されている。
宮古島市に河津桜を贈るきっかけは沖縄旅行だという。那覇市在住の大城克之さんと飲食店で出会い、沖縄県内への桜寄贈をスタートさせた。その大城さんが宮古島市のアクアグリーン社長の真榮城忠之さんに話を持ち掛けて市への河津桜寄贈が決まった。
その後の藤井さんは、民間を含めて2009年度に100本、10年度に600本、11年度に1500本を市に贈ってきた。
市役所平良庁舎で感謝状を贈呈した下地市長は「2000本もの寄贈に心から感謝している。桜いっぱいの島にしたい」と述べるとともに、藤井さんの積極的な自主活動をたたえた。
藤井さんは「私がこのように河津桜の寄贈を続けられるのは各地域の行政の理解のおかげです」と感謝の気持ちを表した。「桜は植える場所が必要だし、管理も大変。それを受け入れてくれる地元の人たちの温かい心がうれしい。これからも宮古島市の役に立てるように協力していきたい」と話した。