総額19億9000万円を拠出/宮古島市
一括交付金を活用 農業関係に手厚く
宮古島市が2013年度一般会計から拠出する、事業や団体への補助金・助成金の総額は19億9734万5000円で、前年度の8億4899万円から11億4835万5000円もの大幅増となった。市財政課では一括交付金を活用した補助事業の増加が主な要因との考えを示している。
13年度から新たに補助金が交付される事業は33事業で、最も予算額が高額なものは農業費の「特定地域経営支援対策事業補助金」で総額は5億2285万5000円。内訳はJAの集出荷貯蔵施設整備への補助が4億6428万5000円、ハーベスターやトラクターへの補助が5857万円で、いずれも国から県へ配分された一括交付金が充当されている。
農林水産関係ではそのほか、「さとうきび病害虫防除用農薬購入補助事業補助金」に2億8665万3000円(宮古本島2億2143万円、伊良部6522万3000円)、災害に強い交付金として農業用ハウスへ補助を行う「園芸作物生産振興対策補助金」に1億3853万3000円、「青年就農助成金」4500万円、「新規就農一貫支援事業(就農初期投資支援)補助金」3000万円、「灌水及び防除タンク設備事業補助金」3172万1000円、鮮魚を沖縄本島まで輸送する費用を補助する「生鮮水産物流通条件不利性解消事業補助金」1375万円などが今年度から交付される。
ハーベスター利用料のうち1㌧当たり500円を補助する「さとうきび収穫機械化推進補助金」は前年度4985万円(宮古本島4590万円、伊良部395万円)が計上されていたが、収穫機械化という当初目標は達成されたとの判断から今年度で補助は終了となった。
教育費では、教育委員会の裁量で学校に配分することができる「魅力ある学校づくり推進事業補助金」1000万円が今年度から創設されたほか、「選手派遣費補助金」として2194万円(一括交付金2035万5000円、教育指導費158万5000円)、「海外ホームステイ補助金」に172万円を計上している。
そのほか、がん患者などが治療のために本島へ渡航する費用を助成する「難病患者等渡航費助成」に180万円、「NPOガイアアート協会補助金」372万円、「生活バス路線学生割引補助金」111万4000円、「高校生レストラン」事業費の一部を補助する「地域型就業意識向上支援事業補助金」150万円、「宮古島フラダンス開催実行委員会補助金」500万円などが今年度、新規に交付される。
「さとうきび病害虫防除用農薬購入補助事業補助金」、「生鮮水産物流通条件不利性解消事業補助金」、「選手派遣費補助金」、「宮古島フラダンス開催実行委員会補助金」は市配当分の一括交付金を活用している。
前年度から継続している補助ながら今年度、予算が大幅増となっているものとしては、前年度比1億500万円増で2億1875万円となっている「安心こども基金事業補助金」や、551万円増で1866万2000円の「認可外保育施設補助金」、230万円増で250万円の「市指定文化財管理費補助金」などがある。