宮古でも単独ワクチン不足/風しん
関東中心に大流行で危機感
県、市が混合接種を呼び掛け
昨年から関東地方を中心に風しん患者が急増し、今年はすでに5月の段階で昨年1年間の総計の2・5倍と大流行している。多くの観光客が来島する夏の観光シーズンを前に宮古福祉保健所(仲宗根正所長)でも管内における流行に危機感を募らせている。その一方で宮古を含め県全体で風しんの単独ワクチンが不足している。同所では「単独ワクチンは不足しているが『麻しん・風しん混合ワクチン』は在庫があるので値段は割高になるが積極的に混合ワクチン接種してほしい」と呼び掛けている。
昨年の全国における風しん報告数は、2392人で過去5年間では最も多い報告だった。さらに今年は5月5日現在ですでに5000人を超え5964人となっている
風しんについては県だけでなく、宮古島市福祉保健部健康増進課でも発生予防のため、これまで風しんにかかっていない人や予防接種を受けていない人および妊婦可能年齢の人に積極的な予防接種を呼び掛けている。
同課では「特に男性の20~40代は過去の接種率が低い。また、1979年4月2日~87年10月1日までの生年月日は男女とも接種率が低いので注意してほしい」としている。
ワクチン接種は有料で風しん単独のワクチンは5000円前後だが「麻しん・風しん混合ワクチン」は8000~9000円となっている。
宮古福祉保健所によると、ワクチン接種につては民間の医療機関で実施しており、予約が必要な病院もあることから電話で確認した上で接種を行うよう呼び掛けている。