村長選に自信/村議選終えインタビュー
下地氏 「得票では勝利」
伊良皆氏 「追い風になる」
【多良間】任期満了に伴う多良間村議選は19日投票が行われ、即日開票の結果、7人が当選した。当選した議員の内訳は与党4人、野党2人、中立1人。同選挙は、6月16日投開票の同村長選の前哨戦に位置づけられており、票の行方が注目されていた。村長選では、現職の下地昌明氏が25日に出馬を表明する。すでに出馬を表明している前副村長で新人の伊良皆光夫氏との一騎打ちの公算が大きくなっている。村議選から一夜明けた20日、下地氏は「村長選への追い風となった」、伊良皆氏は「得票数は圧倒的に勝った」とそれぞれ自信を示した。村議選の結果を踏まえ、村長選に及ぼす影響などを聞いた。
下地昌明氏
下地氏はまず、自身を支持する4人の当選を「(村長選に向け)追い風になったと感じている。私の2期8年間は、議員の皆さんを通して評価を受けたと判断している」と述べた。村長選への出馬表明を25日に、事務所開きを6月1日をそれぞれ予定。後援会の体制づくりも進めており、会長には前回同様、下地利男氏が就く。
中立の立場を示している本村健次氏については「選挙選が終わった後に合流ということは聞いているので、与党大多数になっていくと思う」と自信をのぞかせた。
空席となっている副村長と教育長人事については「できるだけ早く人事案件を提案し、議員の皆さんの理解をいただきたい」と述べたが、具体的な日程については明言を避けた。
前回選挙で選対本部長を務めた豊見城玄淳氏が、次期村長選で伊良皆氏支持に回ったことについては「大きな影響はない」とし「むしろ、(当選した与党の)新人の2人が協力体制をつくってくれたのが大きなプラスになった」と語った。
伊良皆光夫氏
「厳しい結果だが、多数乱立で票が分散した。仕方がない」と冷静に分析する伊良皆氏。現職の下地氏を支持する候補者全員の当選について、「候補者の得票数という点では圧倒的に勝った」と自身を支持する候補者の戦いぶりをたたえるとともに、村長選に向けて意欲を示した。
今回の結果が村長選に与える影響についても「ないとは言えないが、それほど心配はしていない」と、ここでも得票数を根拠に涼しい表情を見せた。「結果は結果として受け止め、気にしながらも前向きにやっていくだけ」と述べた。
現段階で村長選における立場を保留している本村健次氏(3位当選)との協力関係については「伊良皆支持のつもりで接しているので大丈夫」と話した。
23日の事務所開きに向けて「うちが優位に立っている状況は変わらない」と強調する。「この島のために何をするか。どんな舵取りをしていくのか。選良の皆さんの理解をいただきながら頑張っていきたい」と話す言葉に力を込めた。