下地氏が出馬表明/多良間村長選
「開かれた村政目指す」/2期8年の実績強調
【多良間】多良間村長の下地昌明氏(61)は25日、任期満了に伴う同村長選(6月11日告示、16日投開票)に出馬することを正式に表明した。下地氏は島の暮らしを支える産業の振興など五つの基本政策を示し、「これまでの2期8年の経験と実績を踏まえ、対話と協働、さらなる発展を基本理念とし、連携ある開かれた村政を目指す」と決意を示した。
出馬表明は同村塩川にある後援会事務所で、支持者らが参加して行われた。
下地氏は政策の基本として「明るく住みよい心豊かな村づくり」を掲げ▽基幹産業であるサトウキビや葉タバコ、カボチャなどの農業と畜産の振興▽生活基盤の整備▽福祉の充実▽新産業と雇用の創出▽教育、文化の振興▽観光基盤整備の展開-を推進していくと表明した。
具体的には①農業経営の安定と所得向上を図る②地域で支え合い地域で子育てする環境と支援の推進を図る③教育、文化の振興と人材育成の推進④環境整備と雇用の創出⑤行財政改革の継続-などを示した。
出馬表明には支持者のほか、19日投開票の村議選で当選した森山実夫、羽地隆憲、渡口直和、豊見山正の4氏も出席し強調路線をアピールした。
後援会の組織態勢は、顧問に前回選挙で後援会長だった下地利男氏、後援会長には同村議会議長の西平幹氏、会長代行には友利哲市氏、後援会副会長には兼本勝正、富盛玄三、大浜盛男、仲筋常美の4氏。事務所開きは6月1日に行われる。
同村長選には、新人で前副村長の伊良皆光夫氏(58)がすでに出馬を表明しており、下地氏と伊良皆氏の一騎打ちになる公算が大きい。
下地昌明(しもじ・まさあき)1951(昭和26)年10月11日生まれ。61歳。多良間村字仲筋出身。拓殖大卒。81年村議会議員に初当選。93年村議会議長。2005年6月の村長選で初当選。現在2期目。