事業予算112億円/13年県宮古農林水産振興センター
対前年度比21%増/新規に農業基盤促進事業
県宮古農林水産振興センター(前田幹男所長)は29日、2013年度の農林水産整備事業費宮古圏域分を発表した。総額は約112億2124万3000円で対前年度比で21%の増となつた。この金額には12年度補正の25億5004万8000円が含まれている。また、今年度から農業水利施設保全合理化事業(団体営)の4億8870万円と農業基盤整備促進事業(同)の96億8000万円が新規事業として組み込まれた。
事業区分で見るとかんがい排水事業や水質保全事業などの農業農村整備関係が11億6363万3000円。保安林改良事業や特定森林造成事業などの治山造林事業が3億9717万円。水産環境整備事業などの漁港漁場整備事業関係が96億6044万円となっている。
新たに組み込まれた農業水利施設保全合理化事業は水利用、水管理の効率化や省力化、水利施設の安全性向上のため、老朽施設の機能診診断・補修、水路のパイプライン化などの保全合理化整備などを実施する。
また、農業基盤整備促進事業(公共)で今年度、市内の農道47・4㌔と多良間村の農道4㌔を舗装する予定。
農業農村整備事業関係の主な事業はかんがい排水事業(県営)が42億3000万円、農山村活性化プロジェクト支援交付金(団体営)が11億3800万円など。
治山・造林整備事業関係の主要事業は保安林改良事業(県営)が4200万円、海岸防災林造成事業(県営)に2億2800万円が計上されている。
漁港漁場整備関係事業では地域水産生産基盤整備事業(県営)が3億5000万円、水産環境整備事業(広域漁場)(県営)が4億1200万円などが主な事業。
また13年度予算執行により見込まれる成果は宮古圏域のほ場目標整備量1万502㌶の56・2%に当たる5900・2㌶。かんがい施設(Ⅲ型整備を含む)は目標整備量1万1700㌶の62・1%の7268・3㌶になる見込み。
前田所長は「宮古圏域は目標整備量が県内で一番多い。今後も引き続き予算確保に努力するので、今年度の市町村が実施する団体営事業予算をしっかりと執行してほしい」と述べた。