ハブの生息調査を開始/県宮古福祉保健所と県衛生環境研究所
捕獲器30台を設置/4カ月以上かけて実施
県宮古福祉保健所と県衛生環境研究所は29日、サキシマハブ生息調査を開始した。4月19日にサキシマハブが発見された平良港ひらりん公園を中心に30台の捕獲器(ベイトトラップ)を設置した。今後、2~3週間の間隔で見回り、サキシマハブが定着しているのかどうかを確認する。調査は4カ月以上実施する。
宮古島には生息していないとされてきたサキシマハブが発見されたことを受けての調査で、ハブが生息しているのかどうかを調べることが目的。
捕獲器の大きさは長さ35㌢、幅25㌢、高さは15㌢ほど。中に生きたマウスを入れ、餌と水を備え付けて生存を保ち、捕食を狙うハブをおびき出す。一度侵入したハブは捕獲器の外に出ることはできない。
初回調査は午前10時から行われ、関係者がハブの生息に望ましいと思われる緑地帯ややぶの中などに捕獲器を設置した。
4月に平良港のひらりん公園で発見されたサキシマハブの侵入ルートは不明のまま。人の手によって持ち込まれたのか、資材などに紛れ込んでいたのか、詳細は分かっていない。
28日に開催されたサキシマハブ対策説明会には警察や消防、市役所の職員が参加してハブに関する知識を共有し、ベイトトラップ調査の実施を確認した。
宮古福祉保健所の仲宗根正所長は「大事なのは生息調査をすること」と強調。結果次第で必要な対策を検討していく方針を示した。