13年度は55億4700万円/県宮古土木事務所予算
要因に「大橋」進ちょく反動
県土木建築部宮古土木事務所(下里和彦所長)は3日、2013年度事業概要について発表した。同事業費は総額55億4738万3000円(12年度末補正2億8000万円を含む)で、前年度当初予算の63億2800万円より約12%減った。
13年度新規事業では道路整備事業で、老朽化のため通行できなくなった乗瀬橋実施設計を含む「平良下地島空港線」(伊良部大橋~下地島空港)の5000万円と「下地島空港佐良浜線」の実施設計費1000万円が事業化された。
同事務所が所管する事業費が昨年度比で約12%減少した主要因としては、現在、工事が進められている「伊良部大橋」の建設が12年度末現在で89%(予算ベース)まで進ちょくしたことが背景にある。同年度予算では29億2000万円を投じ、工事のほか、環境調査や用地補償なども行う。
また、道路整備では国道390号の「電線共同溝事業」や「城辺下地線」の改築事業を引き続き実施する。橋梁補修では池間大橋補修工事を行い、その他、宮古圏域内の道路案内板設置を調査と並行しながら順次行っていく。
街路事業では約4億800万円で「マクラム通り線」「市場通り線」の物件調査、用地買収を行う。
港湾事業費には6億円を投じた。「長山港」「多良間港」の船浮き桟橋工事などを実施する。
空港事業は2億3000万円を充て滑走路舗装と灯火工事を行う。海岸事業では3960万円の県単事業費で島尻海岸突堤工事などの自然災害防止事業を実施する。
また、同事務所建築班において県教育庁が所管する宮古総合実業高校と宮古高校の工事監督業務を行う予定だ。
下里所長は「現在、伊良部大橋は工事の遅れを取り戻すため急ピッチで作業が進められている。15年1月に完工予定だが、早ければ14年末ごろには完成をみそうだ」と話していた。