下地、伊良皆氏が届け出/多良間村長選告示
島を二分、一騎打ち/16日投開票 出陣式で気勢
【多良間】任期満了に伴う多良間村長選挙は11日、告示された。立候補したのは届け出順に現職の下地昌明氏(61)=無所属、自民、公明推薦=、前副村長で新人の伊良皆光夫氏(58)=無所属。両氏は、各選挙事務所で支持者らに届け出の報告を行った後、街頭に繰り出し第一声を放った。投票は16日で、即日開票される。期日前投票は12~15日まで、同村役場1階会議室で午前8時30分~午後8時まで行われる。有権者数は907人(男性490人、女性417人)。
今選挙は、同村が今年村政100周年の節目を迎えることから、島の将来を展望する意味で重要視されている。
離島が抱える少子高齢化や雇用、医療、福祉問題などの課題解決へ向けた公約を有権者がどう評価するか注目される。
村政の継続を訴え3期目を目指す下地氏は、基本政策に▽島の暮らしを支える産業の振興▽心安らぐ保健・医療・福祉・子育て支援の推進▽教育・文化の振興と人材育成の推進▽環境整備と雇用の創出▽行財政改革の継続-などを掲げ、2期8年の実績を強調している。
村政の刷新を強調し初当選を目指す伊良皆氏は、主要政策として人づくり、ものづくり、健康づくりを重点に据え▽産業振興▽心豊かで個性が輝く人材づくり▽福祉・保健・医療の充実▽過疎対策▽ゆか●(●はりに○)村(豊かで幸せな村)たらまの実現-などを示し、島の発展を訴えている。
立候補の受け付けは午前8時30分から、同村役場1階会議室で行われ、両陣営の代表が必要書類を提出。同村選挙管理委員会から、自動車・船舶表示板や街頭演説用標記旗、腕章などいわゆる「選挙の七つ道具」を受け取っていた。
この後、両陣営とも支持者らを最大動員して出陣式を行い、勝利に向けて気勢を上げた。