市長賞に長間三夫さん/第20回鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会
6人がみゃーくふつで熱弁/会場に笑い声響く
毎年恒例となった「鳴りとぅゆん(鳴り響く)みゃ~く(宮古)方言大会」(主催・市文化協会)の第20回大会が15日夕、マティダ市民劇場で開催された。今年も会場は多くの観客で埋まり、登壇した6人が得意のみゃーくふつの話術で会場に笑い声を響かせた。審査の結果、最高賞の市長賞には長間三夫さん(下地)が輝いた。また、20回目の節目を記念しアトラクションとして福嶺中学校の全校生徒17人による方言劇「なーふぃーよー●(●はすに○)」も行われ、大会を盛り上げた。
長間さんの発表は「どぅーむー(思い込み)」で、長間さん友人がコンビニエンスストアの店員が自分に恋していると思い込んだ話しや、お年寄りが思い込みで耕運機の水を入れる場所に燃料を入れてしまい動かなくなった話。最後は自分の孫が犬に噛まれ、自分が飼っている犬が噛んだと思い込んでお仕置きをしたが実際は近所の犬が噛んだことが分かり、今でも飼っている犬がなつかない話しを紹介した。
受賞の感想について長間さんは「3年連続の出場でようやく優勝できてうれしい。3回目なのであまり緊張せず発表できたので良かった。ネタは実際にあった話なのでスムーズに発表できた」と笑顔で話した。
そのほか、教育長賞には、「昔『キャー!!』、今『オゴエ~』大和女の大奮闘記」を発表した伊良部の渡久山ひろみさん。文化協会会長賞には「診察」を発表した宮国敏弘さん(平良)が輝いた。
そのほか、ゲストとして石垣市から参加した国仲定夫さんも「移民のころの話し」を故郷の方言で話し、観客を笑わせた。
この大会は、地域に根付いてきた言語「方言」がメディアの発達普及などが要因となり、その存在価値、機能が軽視される傾向で近年は若年層のみならず中年世代においても方言を話せない人口が増えていることから、方言の意義に今一度思いを深め、「みゃーくふつ」の保存継承を目的に開催している。
大会参加者の受賞は次の通り。(継承略)
【市長賞】長間三夫(下地)【教育長賞】渡久山ひろみ(伊良部)【市文化協会会長賞】宮国敏弘(平良)【宮古毎日新聞社賞】与那覇健一(平良)【宮古新報社賞】狩俣貞光(狩俣)【宮古テレビ賞】大嶺安男(上野)【市文化協会感謝状】国仲定夫(狩俣)※石垣市から参加