多良間村長選きょう投開票/下地、伊良皆氏一騎打ち決着へ
午後9時ごろ当落判明
【多良間】任期満了に伴う多良間村長選は16日投票され、即日開票される。当落の判明は午後9時ごろの見通し。村政継続か、刷新か。907人の有権者(男性490人、女性417人)の審判が下る。投票時間は午前7時から午後7時まで、同村役場1階ロビーで。開票は午後8時から同場所で行われる。選挙戦最終日の15日夜は、両陣営とも選挙事務所に支持者を最大動員し打ち上げ式で気勢を上げた。
3期目当選向け気勢/下地 昌明候補
下地氏陣営の打ち上げ式は、同村塩川にある選挙事務所で行われた。「必勝」のはちまきを締めた支持者らが「エイエイオー」と気勢を上げて下地氏の3期目当選を誓い合った。下地氏は、公約の実現を約束するなど力のこもった演説を行い「最後の最後まで、気を引き締めてあすを乗り切ろう」と支持を呼び掛けた。
11日の告示以来、5日間続いた選挙戦を締めくくる打ち上げ式は午後7時40分から始まった。
はじめに森山実夫選対本部長が「最後の最後まで、投票箱が閉まるまで気を引き締めて頑張れば勝利は間違いない」と呼び掛けた。
西平幹後援会長は「後援会員の堅い決意をあすにつなげれば、大勝利という結果を見ることになる。素晴らしい結果を残そう」と訴えた。
ひときわ大きな拍手を受けてマイクを握った下地氏は「5日間の選挙運動で大きな手応えを感じた。リードを重ね、勝利は間違いなしというところに行き着いた。残り1日、最後の最後まで気を引き締めてあすを乗り切ろう。皆さんと村民に公約した仕事にしっかりと取り組み、多良間村をより豊かに、そしてお年寄りに住み良い島、子供たちが健やかに育つ良い島に持って行きたい。この約束をしっかりと守っていく」と決意を示した。
池城雅弘青年部長、野原正子婦人部長が、共に選挙戦を戦った支持者らにねぎらいの言葉を掛けながら、最後の最後までの支持を呼び掛けた。
知念正勝、渡口逸夫両青年部副部長と豊見山栄子、羽地節子両婦人副部長の音頭で全員が「エイエイオー、エイエイオー」の勝ちどきの声を上げて選挙戦を締めくくった。
下地 昌明(しもじ・まさあき) 1951(昭和26)年10月11日生まれ。61歳。多良間村字仲筋出身。拓殖大卒。81年村議会議員に初当選。93年村議会議長。2005年6月の村長選で初当選。現在2期目。
村政刷新へ結束図る/伊良皆 光夫候補
伊良皆氏陣営の打ち上げ式は午後7時30分ごろから塩川の選挙事務所前で行われ、告示の日から5日間の選挙戦を戦った支持者が最後の気勢を上げた。伊良皆氏は「あすは当選、圧勝の二文字をつかもう。勝利は目の前だ」と述べ、村政の刷新によるゆか●(●はりに○)村(豊かで幸せな村)の実現に向けて意欲を示した。
打ち上げ式で後援会の仲本春一会長は「この選挙戦はみんなの力で戦い抜くことができた。皆さんの頑張りがあったからこそ期日前投票もスムーズに進んでいる」と集まった支持者に感謝を込めた。
選対本部の安里哲本部長は「皆さんの熱意と協力のおかげで期日前は順調に進んだ」と強調。「事務所開きに始まり、交流会、総決起大会、出陣式と支持の輪はどんどん広がった。目標は当選の二文字、圧勝の二文字。自信を持ってあすも投票しよう」と訴えた。
伊良皆氏は「皆さんの運動が大きなうねりとなり大河となって勝利に向かっている。皆さんの顔は、今や自信にあふれている。勝利は間違いない。圧勝は間違いない」と述べた。
ただ、「油断大敵だ」と気を引き締め、「われわれは一糸乱れぬ大同団結で投票日を迎え、当選と圧勝を一人一人の手につかもう。勝利は目の前。最後の最後まで、一人一人の支持をいただきたい」と声を振り絞った。
この後、青年部の豊見城玄弘部長が「圧勝することは間違いない。ただし、私たちは最後まで気を緩めることはない」と述べた。
最後は選挙事務所に詰め掛けた支持者全員で「エイエイオー」を三唱して選挙戦を締めくくり、伊良皆氏の当選と村政刷新に向けて気勢を上げた。
伊良皆 光夫(いらみな・みつお) 1955(昭和30)年5月25日生まれ。58歳。多良間村字塩川出身。琉球大短大卒。79年宮古郡農協入り。2005年7月多良間村助役に就任。12年10月多良間村副村長解職。