去勢子牛が51万円/6月牛競り
6年半ぶりの超高値/全国的な子牛不足影響
宮古の2013年6月期の去勢子牛価格は51万3000円と、06年12月の52万1000円以来6年6カ月ぶりに、50万円の大台にのった。雌子牛を含めた子牛の1頭平均価格は、前月比3万7219円高の47万3855円。子牛価格の40万円台は昨年の11月以来、8カ月連続となった。
宮古家畜市場の競りは、午前9時から始まった。農家は、高水準の高値に明るい表情だった。
JAおきなわ宮古畜産振興センター畜産部は、高値の一番の要因に、全国的な子牛不足を挙げた。背景には安愚楽牧場の経営破綻や福島県の原発事故、農家の高齢化-などがあるという。
計画交配による肉質の高い牛への改良促進も、理由に示す。
19日までに競りが終わった県内各市場の子牛価格は宮古の47万円が最も高く、他市場に2万円程度の差をつけた。宮古産子牛の高値は、改良の成果を反映しているという。
06年には5月と10月、12月の3回、50万円台を記録した。この時はBSE(牛海綿状脳症)に伴うアメリカ産牛肉の輸入制限措置などが、価格を押し上げていた。
6月の競りには子牛は407頭上場され、406頭競り落とされた。
子牛の取引金額は、1億9238万円。総販売体重が10万3110㌔で、平均キロ単価は1866円(前月比142円高)となった。1頭平均体重は254㌔だった。
1頭当たりの最高価格は、63万円、最低は33万4950円だった。
性別の1頭平均価格は去勢が前月比3万6773円高の51万3209円、雌が42万8221円(同比3万2653円高)。6月は去勢、雌ともに上げ幅が大きかった。
成牛を含めた上場頭数は454頭で、452頭の取引が成立した。1頭当たりの平均価格は45万757円。性別では去勢が51万3209円、雌39万2574円となった。平均キロ単価は1638円。