規格外マンゴー加工処理始動/今期は最大20㌧
ティダファクトリが市長に報告
ティダファクトリの荷川取ゆり子社長と仕入担当の藤本和広さんが19日、市平良庁舎で下地敏彦市長に同ファクトリが20日からマンゴーの規格外品の加工処理を開始すると報告した。今期は20㌧の加工処理を行い、島内外に供給する。加工期間は7月25日までで、この間に材料となる規格外マンゴーを最大20㌧処理する。同ファクトリはマンゴー生産農家18軒らが出資して2月に設立した。加工処理をコーラル・ベジタブル社に委託して行う。原料となる規格外マンゴーは全島のマンゴー生産農家から受け入れる。
宮古島産マンゴーは高品質を維持するため規格外品が出る。この規格外マンゴーの皮をむき、種抜きをした上で冷凍して供給する。供給先は島内や東京の老舗菓子メーカーにジュースや菓子の材料として供給する。
同ファクトリの取り組みは、総生産量の約15%前後出る規格外マンゴーの供給過多による値崩れや廃棄を免れる上、「宮古島マンゴー」の名を冠した菓子が全国で発売されることで、知名度アップとブランド化に大きく貢献できると期待されている。
下地市長は「高品質を維持するためには規格外品が出る。これをどう処理するかが大きな課題だった。ティダファクトリの取り組みは歓迎すべきもの。コーラル・ベジタブルの経営安定にもつながり、ありがたい」と述べた。
規格外マンゴー買い取りの詳細は同ファクトリ仕入れ担当の藤本さん(電話080・6499・2004)まで。