全議案可決し閉会/市議会6月定例会
コーラル社支援補助金 賛成多数で承認
開会中の宮古島市議会(平良隆議長)6月定例会は25日、最終本会議を開き、市当局提案の8議案はいずれも原案通り可決し、閉会した。一般会計補正予算案では、歳出のコーラル・ベジタブル社への支援補助金3000万円について野党議員が「議論不十分」として反対を表明したことから挙手による採決を行った結果、賛成多数で承認された。
今定例会へ市当局から提出された議案(報告除く)は補正予算案2件、条例の一部改正案2件、議決議案4件。最終本会議では、議会から付託を受け議案審議を行った総務財政、文教社会、経済工務の3常任委員会の委員長が、議案に関してはいずれも原案可決となった審査結果を報告した。
一般会計補正予算案歳出のコーラル・ベジタブル社支援補助金を審議した経済工務委員会(嵩原弘委員長)では「これまでも経営立て直しについて議論されてきたが一向に改善されていない。そのような状態で支援補助金を単費で出すことは認めることはできない」などの反対意見と、「農業振興、原料を出荷している農家のことを考えると閉鎖するわけにはいかない。支援補助金を有効に活用し経営改善を図るべき」などの賛成意見があったことから採決を行った結果、賛成多数で原案通り可決されたことなどが説明された。
採決を前に行われた討論で亀浜玲子氏が、同社で5000万円を投じたとされる缶詰ラインが使われていないことを指摘し、「それでは会社の体をなしていると言えない。そんな会社に市民の血税を投入できない。3000万円を拠出する前に、もっとしっかりと審議をすべき」との反対の立場を表明。合わせて、歳出の土木総務費に計上されている公共施設建設アドバイザー嘱託員報酬180万円について、当初予算に計上されるべきものが計上されず、これまで予算流用で対応してきた市当局の予算執行を「適切ではない」として、それらを理由に補正予算案に反対する考えを示した。
反対意見が出たことから挙手による採決を行った結果、賛成多数で原案通り可決された。