教育長に友利哲市氏/多良間村
「学力向上に力」と抱負
【多良間】多良間村教育委員会の第6回委員会が26日開かれ、互選の結果、教育長に友利哲市氏(65)が決まった。これにより、同村の教育長不在は1年3カ月ぶりに解消された。友利氏は村社会福祉協議会の会長を務めてきたが、同日これを辞する意向を同協議会事務局に伝えた。
委員会は午前10時に開会した。互選を行い友利氏を教育長に決定。委員会後に福嶺常夫委員長から友利氏に辞令が交付された。
友利氏は「多良間村において教育の課題は山積している。これらを一つ一つ精査しながら課題解決に取り組む」と決意を示した。特に学力の向上を図る方針を示し、具体的にはグローバル社会で活躍できる人材の育成に向けて「英語学習を充実させたい」と話した。
村内の学習環境については「学習塾がないので学校教育、家庭学習を一層充実させなければならない」と意欲を示した。
友利氏は元村の職員。村子ども育成連絡協議会の会長を3期6年務めた実績があり、村当局が25日の村議会6月定例会に教育委員としての任命同意案件を提出し、議会がこれを認めた。
同村では、教育委員任命同意案件が長く議会で認められず、教育長の不在が続いてきた。2度議会に否決された理由は学校施設の設備工事費における事務ミスなど。同費の一部が出納整理期限を過ぎて支払われていたことなどが判明して問題化し、前教育長の再任が認められなかった。