一般質問振り返る/市議会6月定例会
議場に緊張感乏しく/25人中20人登壇
市議会(平良隆議長)の6月定例会が25日に閉会した。一般質問には20人の議員が登壇し、下地敏彦市長の政治姿勢をただした。4日間の日程で行われた一般質問。取材した記者が振り返った。
通告者20人で日程1日短縮
一般質問には議員25人(平良議長を除く)中、20人が登壇した。
当初の日程では5日間を予定していたが、通告議員が20人だったため4日間に短縮した。
一般質問は質問希望者が通告して行う。義務ではないが、議会活性化の一つの目安となる。
また、議会で一般質問をしているかは議員活動の評価にもつながる。
さらには、行政監視という議会の機能強化が図られる。
ちなみに、前回の3月定例会には25人全員が、昨年の12月定例会には19人がそれぞれ登壇した。
傍聴人4日間で12人、緊張欠く?
傍聴人がいるといないとでは、議場の緊張感がまったく違ってくるようだ。
一般質問中、議場で居眠りや携帯電話を手にする議員が見られた。
市議会事務局によると、今議会の一般質問における傍聴人は4日間を通して計12人。1日平均3人だった。
地元テレビが一般質問を生中継や再放送しており、「わざわざ議場に出向いて聞くことはしない」(70代男性)ことも影響しているが「議場でのやりとりがあまり分からない」(同)と論戦不足を指摘する市民もいる。
市は市議会一般質問をインターネットで生中継または録画中継を行っている。
議会事務局によると、開会中の19~25日までのアクセス件数は802件。同事務局によると「他と比べたことがないので、多いのか少ないのかは分からない」としている。
質問の内容に工夫見られず
議員一人の質問時間は30分だが、中には時間を持て余して早々に質問を切り上げたり、逆に質問項目が多過ぎて、市当局から明確な答えを引き出せない議員も見られた。
限られた時間の中で、論点を明確にし市民に分かりやすく伝える必要がある。質問内容の向上と簡潔明瞭な答弁が求められる。
質問内容が重なり、同じ答弁が繰り返されたのも目立った。議会運営上、議員同士の事前の打ち合わせも必要ではないか。
あらかじめ用意した質問書を棒読みせず、図表や写真、イラスト、地図などを使えば説得力が増す。
道路の改修工事や施設の整備などを求める質問も多いことから工夫が求められる。
答弁者にも分かりやすく説明できることから、積極的な答弁を引き出せる可能性もある。