農業生産技術を学ぶ/新規就農サポート講座開講
宮古地区新規就農サポート講座(主催・宮古地区農でグッジョブ推進会議、宮古農林水産振興センター農業改良普及課)が26日、宮古農村青少年教育センターで開かれた。受講生140人余が農業生産技術に関する知識習得に向け意欲を見せていた。
新規就農者の早期の経営確立と認定農業者への誘導を図るのが目的。対象は就農3年以内の新規就農者、青年農業者、就農希望者などで、毎月1回のペースの講座で12月まで計7回開く。受講料は無料。修了者には修了証書が授与される。
宮古地域の農業就業人口は、1995年に9129人であったが、2010年には6014人となり、減少傾向にある。また10年の農業就業人口に占める60歳以上の割合は75%であり、農業従事者の高齢化が著しく進行しているため、農業の担い手育成が急務となっている。
一方、06年以降、新規就農者、青年農業者ともに増加傾向にあり、これらを将来の中核担い手として重点的に支援していく必要があるため、07年度から「新規就農基礎講座」を開設している。
開講式で、同振興センターの前田幹男センター長は「今年4月に赴任したが、宮古の農業は元気がある。宮古島は島ごとのキビ生産量、マンゴー生産量、葉タバコ販売額では日本一と言われている。本気で農業をしたいという人や担い手の就農者には重点的に支援していくことが必要」と激励した。
宮古地区農林漁業士会の砂川寛裕会長は「就農するにあたって」と題して講話した。この中で「昭和58年に農業を始め、今年で農業暦30年。受講生の一人一人のスタートラインは違うが、最も大事なものは資金力。自己資金も大事だが、いろんな制度を活用して資金力を高め、しっかりと農業に取り組んでほしい。『何とかなるさ』では良くない。前の仕事で身に付けたノウハウを農業にも生かしてください」と奮起を促した。