情報通信技術テーマに講演/ICTフォーラム
宮古で初開催 医療ネットワーク全国普及へ
日本インターネットプロバイダー協会(事務局・東京)主催の「沖縄ICT(情報通信技術)フォーラム2013in宮古島」が27日から2日間の日程で開幕。初日は市内ホテルで、総務省大臣官房審議官の谷脇康彦氏による講演会やインターネットのクラウドサービスをテーマとした討論会などが行われた。
宮古島初開催となる同フォーラムは、2007年に宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで第1回目を開催。6回目となる今回は日本インターネットプロバイダー協会の会員ら約130人が参加している。
フォーラムの冒頭、主催者を代表して同協会の立石聡明副会長があいさつしたのに続き、長濱政治副市長が「ようこそ宮古島へ。2日滞在とのこと大歓迎したい。大いに議論し学んでください」と参加者に呼び掛けた。
総務省で情報流通行政担当の谷脇氏は「クラウドサービスと新しい情報通信技術戦略」をテーマに講演を行った。日本では今月、世界最先端IT国家創造宣言が閣議決定され、世界最高水準のIT利活用社会の実現に向け新産業、新サービスの創出やワンストップ型公共サービスの実現を目指す方針であることを説明。ICT利活用に向けた取り組みとしては、医療・健康分野では18年度までに医療ネットワークを全国に普及、展開、農業では、経験豊富な農家の知恵をデータ化し利活用するシステムを16年度までに構築、教育では10年代中でのすべての小・中・高校、特別支援学校での教育環境IT化の実現などを目指すことを紹介した。
討論会では、インターネット上に保存したデータを利活用するクラウドサービスをテーマに、9人の専門家が自社での取り組みや活用術などを発表。そのほか、弁護士の森亮二氏と総務省総合通信基盤局電気通信事業部消費者行政課の松本惇係長が「インターネット選挙活動の行方」をテーマに講演を行った。