交流で貴重な体験/福嶺中の生徒
真和志中の授業に参加
【那覇支社】宮古島市立福嶺中学校(宮国敏弘校長)の全校生徒17人がへき地教育の一環として、26日から2日間の日程で那覇市立真和志中学校(金城聡校長・全校生徒329人)を訪問し、交流学習を体験した。同校とは2年連続の交流。へき地教育は学校規模や生活環境の異なる学校(へき地の小規模校と都市の大規模校)が相互に学校を訪問し合い、各々の学校独自ではできない学習・生活を交流体験する。
生徒たちは26日午後、同校に到着後、各学年のクラスに分かれて、5校時からの授業に参加した。3学年10クラスでは各自の自己紹介を終え、クラス仲間の1人として一緒に机を並べて、各教科担任の授業を受けた。放課後には、音楽室での吹奏楽部やダンス部などの部活動を見学した。27日は午前8時半からの1校時から6校時まで、教室の雰囲気にも溶け込んで、他の生徒たちと普通通りに、授業を熱心に聞き入った。給食や休憩時間には親しくなった真和志中の生徒たちと、楽しくおしゃべりしながらくつろいでいた。
交流学習の日程終了後の短い合間に、お互いの色紙にメッセージを書き合ったり、新しく友達になった生徒と記念写真を撮るなどして別れを惜しんだ。3年生の松原龍人君は「去年参加した時にできた友達に久しぶりに会えてうれしかった。あまり変わっていなかった。生徒が多くにぎやかで楽しかった」。松川朋加さんは「一人ひとり勉強の仕方も違うことを学んだ。自分の学校からすごくきれいな海が見えるのをアピールした」とそれぞれ話した。 宮国校長は交流学習の目的に、生徒のコミュニケーション能力を高め、自主性や自己アピールの表現力向上を挙げ、「去年参加した生徒たちには切磋琢磨の精神や向上心が育まれた」と、交流学習の成果を話した。