浜競馬や綱引きに歓声/サニツ浜カーニバル
干潟舞台に多彩な催し/地元、観光客ら夏満喫
干潟の祭典「第23回サニツ浜カーニバル」(主催・宮古島市など)が7日、下地の与那覇湾、通称サニツ浜で開かれた。昨年ラムサール湿地に登録されて初めての開催。約700㌶の広大な干潟を舞台に、宮古馬による浜競馬や恒例のレディース綱引き、宮古角力、10人11脚などが行われ、家族連れや観光客らが夏を満喫した。
浜競馬には宮古馬6頭が出走。約400㍍のコースを2周した。騎手の巧みな手綱さばきでゴールを目指すが、中にはコースをはみ出すなどのハプニングも。競馬は森坪真愛弥さん(宮総実1年)が乗る「きゃーん」が優勝した。
初優勝を飾った森坪さんは「おじいさん(与那覇勝利さん)の馬で優勝できてとてもうれしい」とうっすらとうれし涙を浮かべて話した。
サニツ浜ふれあい広場の土俵で行われた宮古角力は、「全琉大会」と位置づけられてから2回目の開催。久米島や沖縄本島から多くの選手が参加して熱戦を繰り広げた。
干潟競技は水中駅伝で幕開け。潮が引き始めた干潟で、選手たちが水しぶきを上げながら力強い走りを見せ、観客から歓声が沸いた。中には途中で転ぶ選手もおり、会場から笑いを誘っていた。
男女綱引きでは、砂地で滑りやすい足元をものともせず、男女共こん身の力を込めて綱を引いた。10人11脚は仲間たちと息を合わせ、リズムをとりながらゴールを目指した。家族連れや親子で楽しめる宝探しや乗馬体験も行われた。
競技に先立ち行われた開会式で、大会長を務める下地敏彦市長は「与那覇湾はラムサールに登録された。これを契機に広大な与那覇湾の生態系の保全を図り、市の貴重な財産として広く活用したい。各種競技を楽しみながら、干潟の祭典を十分に満喫してほしい」とあいさつした。
アトラクションとして下地のクイチャー、与那覇のヨンシーが披露された。