マンゴー優先深夜便運航/南西海運
石垣から引き返す/8㌧を那覇に運ぶ
マンゴーの出荷ピークに伴う積み残し解消を目的に南西海運(下地米蔵社長)が運航ダイヤを変更して手配した「なんせい丸」は9日深夜、平良港でコンテナ3本(約8㌧)を積み、10日午前10時に那覇新港に入港した。火、水、木の週3日予定している「マンゴー優先深夜便の第1便」。同マンゴーは、宮古空港を早朝出発する飛行機の那覇到着時刻とほぼ変わらない時間帯に航空便に引き継いだ。
那覇を出発する南西海運の火、水、木の船舶は宮古、石垣を経由して那覇に到着する通常ダイヤを組む。今回は、マンゴーの出荷ピークと合わせ、石垣から宮古に折り返すコースに変更した。
「なんせい丸」は、午後11時分ごろ、平良港に到着した。3本のコンテナをフォークリフトとクレーンを使って積み込み、約30分後平良港を後にした。マンゴー優先深夜便は、10日も運航した。
優先便の運航は、運送会社の予約が必要。土曜日は、那覇直行便で対応する。
船舶と航空機を組み合わせた複合輸送は、運送会社が集荷状況に合わせて、航空貨物と船便に分けて輸送する仕組み。同輸送形態は、過去最高のマンゴー出荷量(約580㌧)が見込まれる今期から本格化した。
船舶・航空複合輸送に関しては、2011年に室温25度程度のコンテナ輸送試験を行い、航空輸送と比べ鮮度などに遜色がないことを実証した。