「すぐに避難」が大切/津波災害
防災気象講演会 川上課長が講話
2013年度防災気象講演会(共催・県宮古事務所、宮古島市、宮古島地方気象台)が10日、県宮古合同庁舎講堂で開かれた。沖縄気象台地震火山課の川上徹人課長が津波から身を守る上で最も確実な方法について「海岸近くで強い揺れを感じたり、強くなくても長い揺れを感じたらすぐに避難することが大切」と訴えた。
主催者あいさつで宮古島地方気象台の鈴木和明台長は「防災についてはハード面の整備も大切だが防災訓練を含めたソフト面の充実も重要。きょうの講演会を今後の取り組みに生かしてほしい」と呼び掛けた。
川上課長は「地震・津波災害に備える~何を知り、どう考え、いかに実践するか~」をテーマに講話した。
津波防災で大切なことについては「揺れがなくても津波警報を見聞きしたらすぐに避難し、ラジオなどで情報を入手して警報が解除されるまでは避難を継続することが重要」と述べた。
そのほか、糸満市西崎ニュータウン自治会自主防災会の古我知進副会長が「自主防災の組織の必要性」の演題で講話した。
古我知さんは、県の自主防災組織の組織率が全国最下位で宮古島市では組織そのものが存在しないことを報告した。
防災組織の必要性を訴える古我知さんは、西崎ニュータウン自治会自主防災会の取り組みを紹介しながら、宮古島における自主防災組織の発足と組織率の向上を呼び掛けた。
同講演会は、一般市民の防災意識の高揚と防災に関する知識の普及を図ることを目的に、毎年この時期に実施している。