台風の影響で滞貨/マンゴー
農家ら早期解消を要望
台風が襲来した12日、マンゴー農家は収穫を休んだ。ある農家は13日の収穫量は1㌧と、前日の分も含め倍増した。「何よりたまることが心配。臨時便の船や飛行機が出てもらわないと困る」と渋い表情だった。
マンゴーは、収穫から5日後ぐらいが食べごろと言われている。輸送が遅れると食感や食味が落ち、消費者の評価を落とす可能性があるという。
JAには13日、5㌧入荷した。平均入荷量の約2倍だ。同日は集荷場が満杯となったため、クーラーの効く会議室を臨時に使い間に合わせた。
JAは、島外の市場と島内の「あたらす市場」に出荷している。マンゴーを搬入した男性は「適切な時期の市場への到着が市場の信頼に結び付く。滞貨は損失を発生させかねない」と話した。
県は、現時点での1日当たり収穫量は21㌧程度と見込む。航空機の1日当たり輸送可能量を約20㌧とみた場合、13日の滞貨は1日分程度が試算される。
南西海運の臨時便は、きょう14日午前5時30分、平良港に入港する。同社の貨物を取り扱う平良港運は30㌧程度はさばけると話している。