2~4月出荷が有利販売に/カボチャ栽培講習会
他産地と競合避け JA宮古地区カボチャ専門部会(川満幸一部会長)は14日、2010-11年期産カボチャの植え付けを前に、栽培講習会をJA宮古地区本部で開いた。地区営農振興センターの松原泰夫農産部次長は、他産地と競合しない2~4月出荷が有利販売につながると強調。JA本店園芸部の金城弘幸専任指導員は「みんなの意識を一つに、産地づくりに取り組もう」と呼び掛けた。
県宮古農林水産振興センターの田場奏美主任技師は、栽培管理技術や病害虫防除対策などについて話した。
松原次長は、昨年の出荷が鹿児島産の残る1月下旬~2月上旬に集中し、不利な販売になったことを説明。前期の反省から今期は、11月以降に植えて、2~4月に出荷する栽培スケジュールの検討を促した。ただし、2回転作や葉タバコなどとの輪作を予定している農家の10月植えは必然とした。
金城氏は「成長の早いカボチャ栽培は、生産性が高く有利。しかし、良いカボチャづくりは、一朝一夕にはできない。気分を変え楽しく仕事をすることによって、生産はうまくいく」と精神面からも助言した。
今期の植え付けは10月にスタートし、出荷は1月下旬から始まる。
地区全体の栽培農家は、140戸。面積が85㌃。出荷量は前期実績の560㌧を190㌧(34%)上回る750㌧を目指す。