葉タバコ買い入れ始まる/宮古地区
平均キロ単価2144円/作柄良く高値取引期待
宮古地区と石垣地区の2013年産葉タバコの買い入れが17日、平良西里の日本たばこ産業宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日の取扱量は約43㌧、平均キロ単価は2144円の高値が付いて幸先良いスタートを切った。今期産の葉タバコは気象条件に恵まれず目標の収量を下回る見込み。ただ、作柄は良く高値取引が期待されている。買い入れは来月下旬まで続く。
初日は下地の6農家の葉タバコを買い入れた。鑑定官が搬入される葉タバコを次々と鑑定し、評価した。
初日の買い入れ実績をみると、10㌃(約1反)当たりの取扱量は平均192㌔にとどまったが、品質が良くて価格は上昇。平均キロ単価は前期の全体取扱量と比べて97円高く、前期初日と比較しても23円高く付いた。10㌃当たりの販売額は41万1270円となった。
県たばこ耕作組合によると、今期産葉タバコは3月下旬から4月上旬にかけての低温や降水量、強風など気象条件に恵まれなかったという。収穫期後半の高温と干ばつ傾向なども影響しており、当初見込んだ収量を下回る可能性があるという。ただ、作柄は良く平年並みの品質が期待できる。
今期産葉タバコの全体取扱量は1229㌧が見込まれており、当面は下地地区の葉タバコを買い取り、以下上野、石垣、多良間、平良、伊良部、城辺の順で搬入される予定。
初日は開始セレモニーがあり、県たばこ耕作組合の太田彰副組合長は「宮古を皮切りに、今期葉タバコの買い入れが始まる。気象条件は厳しい状況だったが作柄は良いものができた」などと話し、高値の取引に期待を込めた。
宮古島市の長濱政治副市長は「気象条件には恵まれなかったが、農家一人一人が丹精を込めて大切に育てた葉タバコ。鑑定で良い結果が出て、農家の生産意欲がより高まることを心から期待している」と述べた。
初日の買い入れが始まると下地の農家や関係者は鑑定の結果を注視。高い評価が付くと拍手を送り、一層の高値に期待を込めた。