村民自治による村づくりを/多良間村
伊良皆村長 初議会で所信表明
【多良間】今月8日に多良間村長に就任した伊良皆光夫氏は22日、村長となって初めて臨む村議会(森山実夫議長)の臨時会で所信表明を行った。自身が考える村づくりの柱として、村民自治による村づくり▽人・モノ・健康づくり▽オンリーワンを目指した村づくり▽行財政改革▽村政運営における村長の責務-の5点を掲げた。
伊良皆村長は所信表明の中で、村が抱える課題として、人口減少と過疎化、子どもたちの学力低下、保健・医療・介護費や福祉費の増加などを挙げ「さまざまな課題が山積しているが、解決できる特効薬は難しい。一つ一つ地道にクリアしていく必要がある」との考えを示した。
その上で、村づくりに対する考え方の五本柱として、①村民自治による協働の力を発揮した村づくり②人材育成、新たな地場産業開発、健康維持の環境づくりという「人・モノ・健康づくり」を基本とした政策の実行③多良間村でなければできないオンリーワンの村を目指した村づくり④施策推進や予算配分で「選択と集中」を徹底する行財政改革⑤村政運営において職員が持つ全能力を発揮させる采配者としての村長の責務-を挙げた。
これからの地方自治には自主性と自立性が求められると主張する伊良皆村長。「長い歴史の中で培われた村の魅力を守り、後世へ伝えると同時に、村固有の優位性、独自性を生かしてさらに成長、飛躍する村づくりを進めたい」との抱負を語るとともに、村民と議会に理解と協力を要請した。