中央公民館解体し新築へ/多良間村
総事業費3億円余/一括交付金を活用
議会で工事請負契約可決
【多良間】多良間村議会(森山実夫議長)の臨時会が22日に開かれた。一括交付金を活用し、老朽化した村中央公民館を新たにコミュニティー施設に建て替える総額3億975万円の建築工事と電気設備工事の請負契約締結についてと、一般会計補正予算案について審議した結果、いずれも全会一致で原案通り可決した。
2件の工事請負契約締結についての議案は、建築から約30年が経過し老朽化が進む現在の村中央公民館を解体し、同場所へ新たに村コミュニティー施設を新築することに議会の議決を求めるために提出された。
敷地面積は1032・48平方㍍で、現建物を解体撤去した後、新たに鉄筋3階建て、延べ床面積979・86平方㍍のコミュニティー施設を建設。1階には広さ238・86平方㍍で舞台もある多目的ホール、2階に研修室や視聴覚室、料理実習室などを設置。3階には災害時に備えての備蓄室と防災緊急放送室、自家発電室も整備。2014年4月からの供用開始を予定している。
同施設の建築工事の契約相手は大米建設(那覇市)と郷土開発(多良間村)特定建設工事共同企業体(JV)で契約金額は2億4727万5000円。契約の方法は随意契約。電気設備工事の契約相手は丸秀(宮古島市)で契約金額は6247万5000円。契約方法は指定競争入札。工期はいずれも14年2月28日まで。
村議会臨時会では今月15日まで教育課長として同事業を担当していた高江洲克一産業経済課長が提案理由を説明。豊見山正氏が建築工事の契約が随意契約となった理由をただしたのに対し高江洲課長は、指名競争入札を3回行ったが予定価格を下回る落札者が現れなかったこと、一括交付金を活用した事業のため年度内に実施する必要があることから地方自治法施行例に基づき、入札価格が最も低かったJVと見積もりの調整を行った上で、随意契約で締結する方針を説明した。
豊見城玄淳氏が入札参加業者数と予定価格と最低入札価格の差額について質問したのに対し高江洲課長は、5JVが入札に参加、最低入札価格は予定価格に約140万円達していなかったと答弁した。
歳入歳出ともに398万3000円を増額させる一般会計補正予算の内容について高江洲課長は中学校の教室3室に各2台のエアコンを設置するための予算であることを説明した。