教育・文化 産業・経済
2013年7月27日(土)9:00
「水無し農業」の歴史学ぶ/見学会に7家族18人参加
沖縄総合事務局宮古伊良部農業水利事業所の地下ダム関連施設子ども見学会が26日、城辺字福里の地下ダム資料館と関連施設で行われた。
見学会には7家族18人が参加。小中学生たちは夏休みの自由研究のテーマにしようと宮古島の農業発展と農産物の安定生産に大きく貢献した地下ダムの歴史を学んだ。
資料館での説明では、1971年の大干ばつで宮古地区のサトウキビ農家は壊滅的な打撃を受け、翌年の本土復帰から全域を対象とした農業用水地下水調査が行われ、その結果を受けて74年から地下ダム開発調査が開始され、地下ダム建設へと至った歴史が紹介された。
参加した親子は、地下ダム建設によりこれまで天水に頼る水無し農業から脱却しサトウキビの反収も増加し、マンゴーなど作物の種類も増えたことなどを学んだ。
そのほか、参加者たちは東山ファームポンドや砂川風力発電施設なども見学。宮古島全体で地下水を農業のために有効活用するシステムに一緒に参加した親たちも興味津々の様子でその説明に聞き入っていた。